Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 アクティブラーニング 』  5歳



     新しいグループを決める話し合いでのこと。

     男の子は、

     「 だって女の子のお話、おもしろいもん 」

     と…

     女の子は

     「 男の子がいた方が楽しいから 」

     と言って…

     男の子ばかり、女の子ばかりのグループにならないようにする

     約束事ができた。

     そして、人数も男の子と女の子半分半分にすることに決定。

     が、いざ、グループを作ろうとすると、

     男の子ばかりのグループ、

     女の子ばかりのグループになっていたり、

     男女比も偏りが出てしまう。

     すると、自分が移動したり、友達に話したりして

     解決の道を探っていく。

     また、5人になると

     「 半分にならない 」

     と頭を抱える。

     奇数の不思議にも気付く子どもたちだった。





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     ということで、今日は…


     グループで考えて、話し合って

     解決の道を探っていくアクティブラーニングについて…




     学校教育は「 教える 」教育から

     「 主体的に、他の意見との対話を通じて、

     問題を解決する力を育てる 」教育へと変わって
きています。


     先生の話を聞いて理解して、答えを導き出せたら手を上げて

     当てられたら答えるという…

     いまの私たち大人が受けてきた教育ではなく


     あるテーマにそって自分の考えを相手に伝えて、

     友達の考えに耳を傾けて、

     自分の考えとは異なる考え方、捉え方があることを知って

     深い学びを得る教育、アクティブラーニング
です。


     まずはいろんなことに興味を持つこと。

     そしてグループディスカッションで物事を多角的にみて、

     結論に導く過程で学ぶ
こと。


     アクティブラーニングで育つ力は、

     問題解決への糸口を広げ、生きる力につながります。

     また、他の人に自分の考えを伝える表現力もついてきます。

     「 わからない 」「 知らない 」という答えはなく、

     調べたり、聞いたり、

     「 どうしてだろう? 」

     疑問をぶつけることで自分なりの答えを探り、伝えていくこと、

     暗記ではなく、考えて…

     日常的にそういう習慣をつけていくことが大切になってきます。

     毎日、いっしょにお弁当を食べたり、活動の拠点となる

     グループは、子どもたちにとって、最大の関心事!

     自ずと積極的になりますね。

     新しいグループ決めで、男女混合にする理由、

     そして半数ずつにするには、どうしたら良いか一生懸命

     頭を使って試行錯誤する過程…

     そこでの気付き、発見こそが、

     説明力、計算力、順序だてて考える力、物事を整理する力を

     育て
ていきます。

     5人の5という数が、半分にならないことも新しい発見でした。

     知らず知らずのうちに数の分解をしている子どもたちです。

     また、約束事にそったグループにするために

     友達に理解できるように話す文章力も鍛えられます。

     さらに好きな友達と離れたくないけど、

     それはみんな同じ! と、友達を思いやり、

     譲ったり譲られたりで社会性、コミュニケーション力

     育ちます。


     ひとつのテーマでの活動で、

     算数、国語、社会性…など、

     教科にとらわれない学びを得られます。

     それが、これから求められる力です。


     家庭でも、「 教える 」のではなく、

     「 どう思う? 」と投げかけて

     いっしょに問題解決
できるようになればいいですね。

     「 生きる力 」を身につけるために!





     「 知ることが少なければ、愛することも少ない 」

      by  レオナルド・ダ・ヴィンチ





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